WordPress5.5アップデートについて
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(専門用語などにはポップアップする説明をつけているので時間が長く表示されることがあります。
ツールチップの機能については、こちら)
またまた WordPressのアップデートがありました。
今回は、メジャーアップデートと言われるアップデートでいろいろな改善があったようです。
アップデートしても大丈夫なのかどうかは、使われているテーマによっても変わります。
筆者が使っているLightningについてはアップデートしましたが、大きなバグは出てないようです。
ただテーマのアップデートと必須プラグインになっているVK All in One Expansion Unitのアップデートをしてから WordPressのアップデートを実行してください。
ではどう変わったのか、順番に解説します。
WordPress 5.5「エクスタイン」
WordPress5.5は、ビリー・エクスタインにちなんで「WordPress 5.5 “Eckstine”(エクスタイン)」という愛称がついております。
WordPressには、どのバージョンにもジャズシンガーにちなむ愛称がついております。
今回のアップデートでスピード、SEO、セキュリティの3つの主要分野で新しい力が発揮されるようです。
アップデート前にしておくこと
アップデートされる前にやっていただいた方がいいことについて最初に述べておきます。
アップデートが出ているからといってすぐにアップデートをすることはおすすめできません。
まずは、使っているテーマと プラグインを最新のものにアップデートしてください。
プラグインによってはアップデート後にアップデートを促す プラグインもありますが・・・
管理画面の中から追加したものであればホームのサブメニューにある更新の中に表示されるはずです。
有料の プラグインやテーマの場合は、該当するホームページなどでご確認ください。
不安な方は、しばらくアップデートを待っておくべきです。
同じテーマを使われている方がアップデートして問題ないことを確認してからアップデートする方がいいですね。
ブロックエディタの改善点
WordPress 5.5はブロックエディターのエクスペリエンスに1,500個以上の便利な改善がありました。
大きくわけると9項目についての改善がありました。
- インライン画像編集 – 画像ブロック内で直接、切り抜き、回転、ズームを実行できます。
- ブロックパターン – 新しいブロックパターン機能を使えば、凝ったページをかんたんに作ることができます。いくつかのブロックパターンがデフォルトで含まれています。
- 端末プレビュー – さまざまな画面サイズのユーザーにコンテンツがどのように見えるかを確認できます。
- ブロックの数に圧倒されない新パネル。新しくなったブロック挿入パネルでは、より整理されたカテゴリーとコレクションを表示します。さらに、ブロックパターンをサポートし、新しいブロックディレクトリと統合されます。
- 新しいブロックディレクトリを使って、エディターからサードパーティ製のブロックを検出、インストール、挿入できるようになります。
- 改善された、スムーズな編集エクスペリエンス:
- ドラッグ & ドロップの改善
- 目に見え、掴めるブロック移動ツール
- 親ブロックの選択
- 文脈に応じたフォーカスのハイライト
- 複数のブロックを一括変更できるマルチセレクト整形
- パフォーマンスの向上
- テーマ用の拡張デザインツールセット。
- グループ、列、メディア、テキストなど、より多くの種類のブロックに背景やグラデーションを追加できるようになりました。
- ピクセルだけでなく、より多くの種類の単位に対応。em、rem、%、vh、vw など。さらに、テキスト入力中に行の高さを調整できるようになり、ライティングやタイプセッティングをシームレスに行うことができます。
その他の変更点
WordPress はリリースのたびにアクセシビリティの向上に努めています。バージョン5.5には、新機能が数多く含まれています。
画像の遅延読み込み
WordPress 5.5では、新しいブラウザー標準を利用した画像の遅延読み込み (lazy-loading) のネイティブサポートが含まれます。遅延読み込みでは、ユーザーが viewport に近づくまで画像は送信されません。これにより、すべて (ユーザー、ホスト、ISP) の帯域幅が節約され、インターネットの速度が遅くてもウェブを閲覧しやすくなり、電気代も節約できます。
XML サイトマップ
XML サイトマップが WordPress に含まれ、デフォルトで有効化されます。サイトマップは、検索エンジンがサイトのコンテンツを発見するために不可欠です。
ホームページ、投稿、ページ、カスタム投稿タイプなどが含まれ、サイトがより発見されやすくなります。
プラグインとテーマの自動更新
プラグインやテーマを自動的に更新するか、もしくはしないかを、WordPress の管理画面から設定できます。これで、サイトが常に最新のコードを実行していないというようなことはなくなります。
また、いつも見慣れた画面上で、インストールしたプラグインやテーマごとに自動更新のオンとオフを切り替えることもできます。
ZIP ファイルをアップロードして更新
プラグインやテーマを手動で更新したい方にとっても、作業がより簡単になりました。
ZIP ファイルをアップロードするだけです。
REST API 内のサーバーサイド登録済みブロック
ブロックタイプエンドポイントが追加されました。
ブロックエディターなどの JavaScript アプリケーションがサーバー上に登録されたすべてのブロック定義を取得できます。
開発者向けのその他の変更
- PHPMailer ライブラリーがバージョン5.2.27から6.1.6にメジャーアップデートされました。
- よりきめ細かく redirect_guess_404_permalink() を制御できます。
- PHP の OPcache を使用するサイトでは、プラグインやテーマを含む更新中に使われる新しい wp_opcache_invalidate() 関数のおかげで、より信頼性のあるキャッシュの無効化が行われます。
- カテゴリーのタクソノミーに関連付けられたカスタム投稿タイプは、初期設定のタームのサポートをオプトインできるようになりました。
- register_taxonomy() のカスタムタクソノミーに初期設定のタームを指定できるようになりました。
- REST API は、register_meta() によるメタデータの初期値の指定を正式にサポートするようになりました。
- 組み込みライブラリーをバージョンアップしました: SimplePie、Twemoji、Masonry、imagesLoaded、getID3、Moment.js、clipboard.js
5.5には、開発者だけのための変更も数多く含まれています。
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